NHKの報道によると、総務省が2014年7月14日、SIMロック解除義務化の方針を正式決定したとのことです。
6月30日に出された政策案について、学識経験者による検討会が行われ、SIMロック解除を義務化することを支持する意見が出されたことを受けたもの。
SIMロック解除義務化の方針正式決定(NHK)
2014年中(12月まで)に具体的なルールをまとめられ、その後SIMロック解除が義務付けられるようになるとのこと。
スマホ本体を購入してからSIMロックが解除されるまでの期間や、解除する際の費用をどうするのかといったルールが、今後検討されていきます。
格安スマホへの影響は?
現状でもドコモで販売されているスマホ端末はSIMロックを解除しなくても、格安SIM(auの回線を使うmineoを除く)に差し替えて使うことができます。
また、もともとSIMロックフリーの端末を使うイオンスマホなどの格安スマホは、SIMロック解除義務化とは関係ありません。
SIMロック解除義務化により、格安SIMのユーザーが増えるようになると、競争が激しくなって格安スマホがより安い料金で利用できたり、サービス内容や品質が充実するようになる可能性はあります。
iPhoneも格安に?
現状では、ドコモのiPhoneであれば格安SIMに差し替えることができますが、ドコモの中古iPhoneは人気が高く手に入りづらいのが現状です。
これが、iPhoneもSIMロックが解除できるようになると、販売台数の多いSoftBankの中古iPhoneも格安SIMで使えるようになり、SIMロックが解除された安い中古iPhoneが手に入りやすくなることが予想されます。
SIMロック解除義務化がどのようなルールで実施されるかによりますが、現状のような契約時の過度なキャッシュバックなどの優遇策は縮小されるかもしれません。
大手キャリアにとっては、ユーザー数(契約数)を増やすことよりも、より長い期間を利用し続けてもらうことのほうが重要となるため、「2年間継続利用するごとに○○円キャッシュバック」のような新しい形の優遇策が登場することも考えられます。