2014年8月1日から新ブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」として、新しい料金体系でサービスが開始されます。
7月17日に発表された内容では「スマホの料金が月2980円から」という点が注目を集めていますが、その料金体系・サービス内容などを確認してみたいと思います。
月2980円は「スマホプラン割引」適用後
ワイモバイルのスマホ向け新料金プランは、月間のパケット通信量上限により3段階のプランが用意されています。
スマホプランS(1GB) 2980円
スマホプランM(3GB) 3980円
スマホプランL(7GB) 5980円
ここで注意しておきたいのが、この料金が「スマホプラン割引」適用後の料金だということです。
月額1000円引きとなる「スマホプラン割引」は、新規契約から2年間に限り適用されます。つまり、3年目以降は各プランとも月額1000円アップとなります。
(スマホプラン割引が無い料金)
スマホプランS(1GB) 3980円
スマホプランM(3GB) 4980円
スマホプランL(7GB) 6980円
また、SoftBank、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNPによる転入の場合は、最初から「スマホプラン割引」が適用されません。1ヵ月目からスマホプランSだと3980円となります。
これは、ワイモバイルがソフトバンクグループの会社のため、同じグループからの乗り換えは優遇しない方針によるものと思われます。
電話番号が変わっても良い、というのであれば、2年毎に解約と新規契約を繰り返したり、ソフトバンクグループから乗り換える場合はMNPを使わずにワイモバイルを新規契約することで、「スマホプラン割引」適用の料金(月額2980円から)で利用することができるでしょう。
音声通話の完全定額はオプション料金1000円
スマホプランには「1ヵ月当たり300回(1回10分以内)の国内通話無料」が含まれています。300回を超えたり、1回10分を超えた通話は、30秒20円となり他社の旧料金プランや格安スマホなどと同じ水準です。
月1000円のオプション「スーパーだれとでも定額」を申し込むと、回数と時間の制限が無くなり、国内通話が完全定額となります。
家族割引で2回線目以降は500円引き
「2回線以上ご契約の個人」を対象にした「家族割引サービス」が用意されます。
最大10回線まで、2回線目以降の月額料金が500円引き(スマホプランの場合)となります。
1回線目(主契約)と、2回線目以降(副契約)は指定することができます。
スマホ本体代金は月1000円
8月1日から発売されるワイモバイルの新機種「STREAM S 302HW」の本体代金は24000円(一括払いの場合)です。24回払いにすると、月額1000円です。
他社のように「24ヵ月間、月額料金から割り引くと実質負担額は○○円」のような仕組みは無いため、純粋な本体代金が24000円となります。
新規・機種変更・MNPに関係無く、また契約期間にかかわらず本体代金の負担額が同じになる点は、公平感があり良いでしょう。
※公式オンラインストアで、本体代金が確認できるようになりました。
[Y!mobile(ワイモバイル)]オンラインストア
※公式オンラインストアでは、MNPの場合にキャッシュバックや本体一括0円となる機種があります(SoftBank、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNPによる転入の場合は対象外)。
トータルの月額料金は最安でいくら?
(ワイモバイルのスマホを新規契約、またはドコモ・au・MVNO(格安スマホ)からのMNP転入の場合)
月間1GBまでの「スマホプランS」が最初の2年間が月額2980円で、これに本体代金が月額1000円(24回払いの場合)かかるため、合計で月額3980円が最低負担額となるでしょう。3年目以降は「スマホプラン割引」が無くなり月額料金が3980円になりますが、本体代金の支払いが無くなるので、負担額は月額3980円で変わりません。
格安スマホとの比較
「STREAM S 302HW」のベースとなっている、ファーウェイの「Ascend G6」は実勢価格29800円。ビックカメラでは24回払いだと月額1210円の負担です。
格安スマホとして「Ascend G6」を申し込むと、本体代金が月額1210円、通信料金(音声通話機能付きSIM・高速通信1GB)が月額1600円となり、合計で月額2810円です。3年目以降は本体代金の支払いが無くなるので、月額1600円のみとなります。
ワイモバイルよりも、格安スマホのほうが月額1170円安く(3年目以降は月額2380円安く)なります。
ワイモバイルは「1ヵ月当たり300回(1回10分以内)の国内通話無料」が含まれるので、音声通話を毎月約30分以上利用するようであればワイモバイルのほうが割安に、音声通話を毎月約29分以下しか利用しないのであれば格安スマホのほうがおトクになる計算です。
※この記事ある料金などは、全て消費税別の金額です。