格安SIMを使い始める前に知っておきたいポイント

投稿者: | 2015年3月25日

スマホ代が大幅に節約できるとされる格安SIM(シム)の仕組みと、使い始める前に知っておきたいポイントをまとめてみました。

スマホ端末を用意する

格安SIMを使うには、スマホやタブレットなどの端末を自分で用意する必要があります。
格安SIMが使えるのは「SIMフリー」(または「SIMロックフリー」)と呼ばれる端末。ネット通販で手に入れるのが一般的ですが、最近では家電量販店の格安スマホコーナーでも購入できます。
価格はスペックによって幅がありますが、だいたい2万円~5万円程度。高速データ通信(LTE)に対応しない端末であれば、1万円以下のものもあります。

また、ドコモやauのスマホ端末で格安SIMが使えるものもあります。すでにドコモやauの端末を使っている場合は新たに買わずにそのまま使うことも可能です。
格安SIMの動作確認端末はウェブサイトで公開されているので、確認してみましょう。

例)格安SIM「IIJmio高速モバイル/D」の動作確認端末
https://www.iijmio.jp/hdd/devices/

ちなみに、格安SIMと端末がセットになり、すぐに使える状態で販売されているものを一般的に「格安スマホ」と呼んでいます。
格安スマホであれば、自分でSIMフリー端末を探したり、端末の設定をする必要がありませんので、初心者でも安心して始められます。

ドコモまたはauの通信回線を使っている

格安SIMのほとんどは、ドコモの通信回線(Xi、FOMA)を使ってサービスを提供しています。
そのため、ドコモの通信エリアがそのまま利用できます。国内であればほぼ全国どこでも使えると考えて問題ありません。
「格安SIMは使えるエリアが狭いのでは?」と心配する必要はありません。

格安SIMのなかには、ドコモではなくauの通信回線を使ったものもあります(「mineo」「UQmobile」)。
これも、auの通信エリアがそのまま利用できます(データ通信については「au 4G LTE」のエリアのみ)。

SIMカードのサイズ・種類

格安SIMのSIMカードには、3つのサイズがあります。
「標準SIM」「microSIM(マイクロシム)」「nanoSIM(ナノシム)」の3つのサイズで、端末に合わせたサイズのSIMカードを用意する必要があります。
格安SIMを購入するときには、端末のSIMカードのサイズを確認して、対応しているサイズのSIMカードを用意しましょう。

また、SIMカードには3つの種類があります。
「データ通信SIM」「SMS対応SIM」「音声対応SIM」の3種類で、それぞれ月額料金が変わってきます。
090・080・070で始まる電話番号を使いたい場合は「音声対応SIM」(SMSも使えます)、LINEなどのアカウントを登録するためにSMSが必要であれば「SMS対応SIM」、アプリやウェブなどを使うだけであれば「データ通信SIM」を選びます。
「音声対応SIM」はMNPに対応しており、電話番号を変えることなく格安SIMに乗り換えることもできます。

格安SIMの購入場所

格安SIMは、格安SIM会社のウェブサイトから申し込むのが一般的です。
申込時にSIMカードのサイズ、種類、料金プランなどを決めて、料金支払い用のクレジットカードを登録すれば、すぐに使える状態でSIMカードが届きます。

そのほか、家電量販店の店頭や、Amazonなどのネット通販でも購入できます。ウェブサイトで「開通手続き」を済ませると使えるようになります。
開通手続きは購入後に自分で行う必要がありますが、一部の家電量販店では窓口で開通手続きを済ませてくれるところもあります。

キャリアサービスは利用不可

格安SIMは、ドコモやauの通信回線を使ったサービスではありますが、あくまで格安SIM会社が提供する通信サービスです。
そのため、ドコモやauなどの大手キャリアが提供するサービスは利用することができません。

(利用できないサービスの例)
・キャリアメール(@docomo.ne.jpなどのメールアドレス)
・キャリア決済(SPモード決済など、スマホ代と一緒に支払う方法)
・キャリアコンテンツ
・LINEの年齢認証

クレジットカードが必要

格安SIMを利用するには、原則として本人名義のクレジットカードが必要となります。
格安SIMの月額料金を支払うにはクレジットカードしか使えないものがほとんどで、コンビニ払いや口座振替などは選べません。

クレジットカードを持っていない場合は、新たにクレジットカードを作る必要があります。
また、一部の格安SIMではVISAデビットが使えるものもあるので、クレジットカードを作れない方は審査無しで発行可能なVISAデビットを用意しましょう。

そのほか、プリペイド型のデータ通信SIMであれば、コンビニなどで追加料金を払うことで使い続けられるものもありますが、やや割高になります。音声対応SIM、SMS対応SIMには、プリペイド型はありません。