au格安スマホ・SIMカード新会社[KDDIバリューイネイブラー]設立

投稿者: | 2014年8月30日

KDDIが、MVNOビジネスを推進するための子会社「KDDIバリューイネイブラー株式会社」(KVE)を設立しました。
KVEがパートナー企業を通じて、auの回線を使った格安スマホ・格安SIMカードなどのサービスを展開していくとのこと。

子会社が格安SIM・格安スマホを手掛ける理由とは?

KDDIバリューイネイブラー株式会社事業概念図

KDDIバリューイネイブラー株式会社事業概念図

2014年12月11日追記:12月18日からKVEの格安SIM・格安スマホ「UQモバイル」
[UQモバイル]au回線MVNOのKVEから格安SIM・格安スマホ(京セラ・LG製)

au回線の格安スマホ・格安SIM

au回線を使った格安スマホ・格安SIMサービスを提供しているのは、現在はケイ・オプティコム(mineo)のみですが、KVEも同じ位置付けでauの回線を使ったサービスを提供する新会社です。

KVEは、主にパートナー企業のブランドを通して格安スマホ・格安SIMカードなどのサービスを提供しつつ、自社ブランドでもサービスを展開していく予定とのこと。

エイブルがフリービットモバイルと提携して格安スマホの販売を始めるように、通信会社以外のさまざまな業種の会社から、au回線を使った格安スマホ・格安SIMが提供されるようになっていくでしょう。

auと子会社の住み分けは?

子会社がauの回線を使ったサービスを提供するとなると、グループ内で競合が起きてしまうのではないかという疑問も生まれます。

MVNOに回線を提供するビジネスではNTTドコモが先行しており、すでに多くの通信会社がNTTドコモの回線を使ったサービスを格安で展開し、多くのユーザーが利用しています。
一方で、auは回線を提供するMVNOが限られているうえに、一般的なSIMフリースマホでは周波数帯がau回線に対応していないことが多いことから、格安スマホ・格安SIMの市場では存在感が乏しくなっています。

そこで、KDDIが子会社を設立し、グループ内でMVNO事業を推進することで、この市場に於いてもNTTドコモに追随するのではないかと考えられます。

auブランドでは、端末・回線・決済・コンテンツ・サポートなどを統合的に提供することで、幅広いユーザーに受け入れられる通信サービスを展開。
子会社のKVEでは、パートナー企業とも組みながら、回線と端末の提供に特化した形で提供することで、より格安な料金を求めるユーザーにアプローチし、住み分けが図られて行くのではないでしょうか。

今後の予定

KVEは、2014年内にはサービスを始める予定とのこと。
自社ブランドやパートナー企業を通じた格安SIM・格安スマホが、近いうちに登場していくことになりそうです。

リンク

新会社「KDDIバリューイネイブラー株式会社」の設立について
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2014/08/29/628.html

[UQ mobile]UQモバイル公式サイト

[UQモバイル]au回線MVNOのKVEから格安SIM・格安スマホ(京セラ・LG製)